今日は多キャラを使うことについて。
アメリカの大会動画を見ていると、どうもDOAは複数キャラを使用していることが多い。一戦負けたらあっさりとキャラを変えている場面をよく目にする。
純粋なキャラクター相性の問題というよりは、キャラクター変更によって読みあいそのものが変わるという点が、読みあいと知識に終始するこのゲームにおいては大きなメリットになるのだろうか。
共通してよく見かける「困ったら出す」キャラクターは、
数年前まで→クリスティorエレナ
昨年~現在→レイチェル
※一部のプレイヤーはα、phase-4
というパターンが多い。
レイチェルは確かにシンプルで、操作難易度も低くキャラパワーもあるのだが、ここまで信頼されている理由については少々疑問が残る。
自分は器用な方ではないののだが、もしもこのゲームの大会で勝つために複数のキャラを用意するとしたら、
(対戦相手が)
ダウン属性技に乏しいキャラ・打撃を潜りやすいキャラ・しゃがみOHを持っていないキャラ
→エレナ
(対戦相手が)
近距離戦しかできず、中距離戦になるとかなり苦しくなってしまうキャラ
→あやね、ハヤテ
(対戦相手が)
とにかく連携が多く派生判断ホールドが難しいかすみやエリオットのようなキャラ
→レイファン、ゲンフー
(対戦相手が)
エレナ
→ゲンフー
(対戦相手が)
万能系強キャラ
→ハヤブサ、ゲンフー、アキラ、レイチェル
あたりになるかなー。
特にエレナは、対策わかってないとつらい・わかっててもリスクを与え辛いキャラがそこそこいると思われるので、実戦値は高い印象。
・・・というか、いくらキャラ人気が無いとはいえ、本来ド安定中のド安定と考えられるゲンフーが、アメリカの大会でサブとして起用されない理由はさすがに気になりますね。向こうの主流デバイスであるパッドではクロース鳥牛コンボを安定させるのが非常に困難という話を聞いたこともあるが......。真相は藪の中。
■余談:なんでエレナにはゲンフーなのか
※自分はどちらも本職ではないため、きちんと両キャラを使っている方からすれば異論がある可能性が高いかと思われます。
エレナは全体的な打撃の発生が遅めなものの、有利フレームから相手を崩す能力に長けており、ダウンに対する起き攻め(セットプレイ)も強い。その一方で投げ確やホールドから得られるリターンは貧弱なため、防御手段はダウン属性技と下段投げ以外を無効にする低膝・打点の高い中段を潜る33P・そしてSSの3つがメインになる(SS打撃の発生は遅いが、SSKが厄介)。
→ゲンフーは3P、1P、6PPで低膝や33P暴れを抑制することができる。またエレナの豊富な連携や、硬直の短さを利用した悪い子ムーブには、連携の初段に中段固有が存在感を放っておりやりにくい。
エレナは崩しとセットプレイは強いものの、1回1回のコンボダメージは低い。そのためダメージレースではゲンフーの効率の高さに追いつくことはむずかしいと思われる。
それからエレナ側からしてみれば中段固有と対になっている暴れが怖いのでちまちまと有利から下段で削りたいところだが、どっこいジジイには暴れH+Kという選択肢が存在しているため、最悪の場合投げと下段両方の選択肢がお仕置きをうけることになってしまう。非常にタチが悪いですね....
っていうかやっぱりゲンフー強い。何よりも中段固有、そこからの8PP確定のおかげで、逆択の凶悪さはトップクラスなんじゃないかと思う(投げには4P+Kがあるしね)。
1PNHから始まる、微不利なのに逆択が怖すぎて読みあいの主導権はゲンフーが握っているように錯覚してしまうあの瞬間。
キャラクター自体は好きだし、単発でドカンと減る感覚はキモティーのは確かなのだが、
もうちょっと玄人向けの仕様にしてくれたほうが個人的にはニヤニヤできるかなあと思ってしまうレベルだ(ちなみにこの感覚はハヤブサにも当てはまる)。
結論:困ったらゲンフーを使え
以上。